辛い咳症状は直ぐに止めたいけど病院に行く時間が取れない、そんな時には市販薬のアネトンの咳止めが活躍してくれます。
しかし最近では、店頭でアネトンせき止めを見掛けない、ネット通販で製造中止などの文字を見たと言う方も少なくありません。
では、現在アネトンせき止めの販売状況はどうなっているのでしょうか?
代替品や類似品等と合わせて調べていきたいと思います。
アネトン咳止めが売ってないけど販売中止?理由は?
アネトンせき止めの現在の販売状況ですが、錠剤、液体、顆粒分包タイプの3種類とも製造販売は行われています。
ではなぜ販売中止されたと思われたのでしょうか。
その理由と現在販売されている商品についてまとめていきます。
アネトン咳止めの発売から現在にかけて
アネトンの咳止めは1975年に台糖ファイザー(現在のファイザー)から鎮咳去痰薬として発売されました。
そして、2007年にはジョンソン・アンド・ジョンソン(J&J)に一般用医薬品事業を譲受します。
2009年には一部のアネトン咳止めや鼻炎薬が廃止されますが、翌年2010年には「アネトンせき止めZ」として咳止め薬が再販されます。
その後、2012年に独占販売契約に基づき販売を武田薬品工業へ移管され、更に2017年に武田コンシューマーヘルスケア(現在のアリナミン製薬)へと移管されています。
販売終了について
J&Jから「アネトンせき止めZ」シリーズとして液体、分包、錠剤が2010年に発売されていました。
しかし、2017年からリゾチーム塩酸塩を省いた「アネトンせき止め液」・「アネトンせき止め液 分包」・「アネトンせき止め錠」へと継承されることになり「アネトンせき止めZ」シリーズは廃止されることになりました。
廃止に伴い通販サイトでは「メーカーでの製造が終了しました」や「販売終了」と表記されていた為、アネトンの咳止め薬は販売が終了したと思われたのではないかと推測されます。
店頭での販売状況
2009年の薬事法の改正以降、アネトンせき止めなど濫用等のおそれのある成分が含まれる薬の販売は薬剤師のいる薬局での販売が義務付けられた為、販売店が限られるようになりました。
そして、アネトンせき止めに留まらず下痢止め等は、ここ数年に渡るコロナウイルスの蔓延などで流通量が減少しています。
その上、買い占めや世界情勢の煽りを受け製造が追い付かず、店頭でも一部の薬が棚に並んでいない光景を目にする事も多くなりました。
店頭でも品切れが続いていた事から、販売終了と思われたのではないかと考えられます。
販売終了と言っても様々な理由があり、アネトンせき止めの様に販売元の変更に伴いリニューアルされる場合も有ります。
ネット通販で終了の文字を見たり、店頭に並んでいない場合は、一度薬剤師に尋ねると良いでしょう。
名称変更やパッケージのリニューアル等の理由だけでなく、後継品等を教えて貰えます。
昔から常々「私はアネトンせき止め錠がなくなったら生きていけない」と言っている人間なので、長らくこの状況なのは不安でしかない… pic.twitter.com/0Tj25SKY5t
— Maria (@Maria_Camui) February 27, 2023
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アネトン咳止めの口コミ評判を調査
アネトンせき止めに関する好評と悪い口コミをまとめていきます。
良い口コミ
・顆粒もあるので錠剤が苦手でも飲める
・レモンティー味なので飲みやすい
・薬剤師さんに1番効く咳止めとして勧められた
・飲み始めて3日くらいでしっかり効いた
悪い口コミ
・新しくなってから子供の対象年齢が上がったので使えなくなった
・コデイン酸塩が入っているので連用できない
アネトンせき止めは病院で処方される咳止めと同じ成分が配合されるなど、薬剤師もすすめる効果の高い薬として認識されています。
効果の高い市販薬だからこそ体質に合わない場合や効果を感じられない時には、濫用等のおそれのある成分(コデイン酸塩)も含まれていますので、連用、常用せず医療機関に直ぐに相談してください。
アネトン咳止めの代替品や類似品を紹介
アネトンせき止めシリーズは、非常に咳に特化した成分が配合されていることが特徴であり、効果が期待できる医薬品です。
アネトンせき止めと同じ作用をする市販薬にはどのような商品があるのか調べていきます。
先ずは、アネトンせき止めに含まれる咳止めに特化した成分は以下のものになります。
・グアヤコールスルホン酸カリウム…気道分泌を促進して痰の粘稠度を減少
・クロルフェニラミンマレイン酸塩…炎症に伴う腫れを抑える、アレルギー抑制
・コデインリン酸塩…咳反射を抑制
クールワンせき止めGXプラス
アネトンせき止めにも配合されている「dl-メチルエフェドリン塩酸塩」「クロルフェニラミンマレイン酸塩」が配合されていますので気管支の腫れを抑え拡張する事で咳を抑え呼吸を楽にします。
メジコンせき止め錠PRO
メジコンは咳を伴う風邪で医療機関を受診した際に処方された方もいるのではないでしょうか。
こちらはアネトンせき止めに含まれる濫用等おそれのある成分が含まれていない非麻薬性の咳止めです。
アネトンせき止めなどは、咳中枢に働きかける事で早く効果の現れる市販薬です。
とても効果の高い市販薬だからこそ、咳が治まらない場合や、完全に咳が止まらず軽い咳が長引く場合には注意してください。
自己判断で常用はせずに迷わず医療機関を受診してくださいね。
まとめ
市販薬などは自分の体質に合ったものを選んで使用しているからこそ、販売終了になると困ってしまいますよね。
商品のリニューアルに伴い後継品が販売されても成分が変わっていたりするので、迷ったときにはプロに相談すると安心です。
大手ドラッグストア等には薬剤師さんが常駐されているので、ぜひ相談してみてください。