アプシードシロップの代替品は売ってる?販売中止した理由は?

アプシードシロップは細菌や寄生虫をやっつける薬でヒト用、動物用があります。
細菌が原因のいろいろな病気に使われています。

この薬を使う寄生虫にコクシジウムがいます。
この寄生虫は、ある種類のものは症状がなく稀に自然に治ることがあります。
しかし、生まれてすぐの幼い動物の場合は腸に寄生し、激しい下痢を繰り返すことで脱水を引き起こしそのまま息を引き取ってしまう可能性もある恐ろしい寄生虫です。
ちなみに、動物に寄生するコクシジウムはその種類によって寄生する相手が決まっていて、ヒトには寄生しません。
また、異なる動物間(犬と猫、馬とうさぎ等)でも寄生しません。

そんな寄生虫から動物を守ってくれるアプシードシロップですが、販売中止になったという噂があります。

そこで今回は、

・アプシードシロップとは?
・アプシードシロップは現在も販売してる?どこで買える?
・アプシードシロップの代替品はあるの?どこで売ってる?

についてまとめてみました。

アプシードシロップの現在の販売状況や特徴などを詳しくまとめたので参考にしてみてください。

アプシードシロップの特徴は?

アプシードシロップは商品名で正式にはスルファジメトキシンと言われています。

ヒト用のものは長期間作用型で長い期間をかけて服用する薬です。膀胱炎など尿路感染症に使われます。しかし、アレルギーの可能性があり飲みはじめに強い副作用がある場合があるため、日常的な感染症には処方されることは少ないです。

動物用のものは冒頭にも述べたとおりです。

アプシードシロップの分類はサルファ剤というものです。これは薬の一部に硫黄を含んでいることが名前の由来になっています。

この薬の作用は葉酸の合成阻害です。
葉酸は聞いたことがあると思います。
ヒトにとって葉酸はとても大切で、ビタミンB12とともに赤血球を作るビタミンです。また、DNAやRNA、タンパク質の合成などに関わり、細胞の生産や再生を助けてくれます。
そして、動物だけでなく細菌にとっても重要な成分で、タンパク質を作り、細胞の生産・再生を助けます。
ヒトや動物は他の食べ物から葉酸を取りますが、細菌は自分で作っています。
つまり、細菌が葉酸を作る(合成する)ことを止めることで細菌をやっつけるというわけです。
そのため、細菌を直接攻撃はせず増殖を抑えるのがこの薬の作用です。

また、動物用の薬には犬や猫などの対象となる動物を決めているものとそうでないものがあります。
このようなことから馬や牛といった大型の動物と同じ薬を犬や猫に使う場合もあります。
これは驚きですね。
もちろん動物によって飲む量や回数が変わり副作用がでないように工夫しているので、そこは安心してください。

アプシードシロップは販売終了?理由は何?

アプシードシロップについて調べてみたものの販売終了しているという内容はありませんでした。

しかし、ヒト用のものは副作用が多く処方されること自体が少なく、動物用のものもリスクの大きさから使用基準や販売場所が決まっています。
これはアプシードシロップ(スルファジメトキシン)が医薬品に当てはまる成分で、さらに指定医薬品、要指示医薬品となっていることによるものです。
要するに、専門家以外が使うと危険だから、指示や処方箋もなくこの薬は使わないでくださいということです。
そのため、医師からの処方箋がないと購入ができないことになっていました。

つまり、処方箋があれば薬局で購入できると考えられます。

通販では販売しておらず、医師や獣医師の処方によるものだけとなっていました。

アプシードシロップの代替品(類似品)を紹介!

アプシードシロップの代替品、類似品にはこのようなものがあります。

・ダイメトン(スルファモノメトキシン)
ヒト用は製造中止となっていますが犬や猫、うさぎの寄生虫をやっつけるためによく使われています。
・トリトラズリル
豚や牛の寄生虫をやっつけるために使われます。
・アセチルスピラマイシン
犬と猫の寄生虫をやっつけるために使われたことがありますが、うさぎには使ってはいけないことになっています。

以上のものが例としてあげられます。
これらもアプシードシロップと同じく医師の処方せんが必要です。

まとめ

今回は、アプシードシロップについてまとめてみました
内容は以下になります。

・アプシードシロップは細菌をやっつける薬で主に動物に使われている。
・アプシードシロップは医師の処方せんが必要で通販や店頭で買うことはできず、薬局で購入ができる。
・アプシードシロップの類似品、代替品はあるがそのいずれも医師の処方せんが必要である。
・アプシードシロップは販売終了になっていない。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。