電子デバイスやパソコン、スマホでは音声認識で操作できるようになりました。
仕事でも声でパソコンが操作できれば、効率がよくなり、ありがたいです。
ドラゴンスピーチはパソコンに取り込めば、インターネットでの検索、文書作成やメール作成などが音声で全てできるので便利な音声認識ソフトです。
しかし、残念ながら販売終了となり、新たな購入ができなくなりました。
便利な製品であったので、終売に驚きの声もありますが理由はなぜでしょうか。
今回は、ドラゴンスピーチの販売終了の理由と、活用できるおすすめの音声認識ソフトをご紹介します。
ドラゴンスピーチが販売終了の理由はなぜ?
販売終了となった理由は企業の日本法人ホームページに明記はされていません。
ホームページには製品のサポートについてのみの説明があるだけで明確な理由は不明です。
しかし、ドラゴンスピーチのメーカーが買収され、企業の方針が変わったことが原因と考えられます。
メーカーはアメリカにあるNuance Communications企業です。
Apple社の音声認識「Siri」の技術を提供した音声認識やAI技術に優れた技術力があります。
顧客はBMW、LG Electronics、Microsoft、トヨタや富士ゼロックスなど著名な企業の、技術力が高い企業でした。
しかし、2014年に複数の投資会社と買収交渉しているとのニュースが報道されます。
交渉は成立には至らないものもあったなか、2021年4月Microsoftが買収を発表、2022年3月に買収完了しました。
[https://t.co/GODG5vBTED]Microsoft、約200億ドルでの音声認識のNuance買収完了 https://t.co/fHvlmqag8l
— ITmedia Top (@topitmedia) March 7, 2022
Microsoftが買収した理由はヘルスケア面でのAI事業に参入を考えたためで、Nuance Communicationsの公式ホームページでも医療関連を連想させるデザインとなっています。
ドラゴンスピーチはジャンルが異なるため、結果、ヘルスケアでのAI技術に集中すべく、製品は販売終了となったと考えられます。
ドラゴンスピーチの口コミ評判を調査
ドラゴンスピーチの概要は下記の通りですが、実際使った人からの意見はいかがなものでしょうか。
なお、下記のドラゴンスピーチは日本で販売されていた終売前にネット通販で購入できた型番を参考にしています。
【概要】
・対応OS:
・Windows 8.1 (32bit・64bit)
・Windows 8 (32bit ・64bit)
・Windows 7 SP1 (32bit・ 64bit)
※Windows 8.1 (32bit・64bit)はドラゴンスピーチ11 サービスパック2を適用時のみ対応
【特徴】
・SNSでの操作、ネットショッピング操作も可能
・所有者がよく使う文字に関して複数の辞書作成機能あり
日本だけでなく、海外でも販売されているので、日本国内、海外での評判を同じドラゴンスピーチ11の製品を中心に口コミを調べてみました。
良い口コミ
・議事録制作に役立つ(アメリカ・日本より)
・一度使い始めたらタイプ操作をしたくなくなるほどストレスが軽減された(アメリカ・日本より)
タイプを打つ操作をすることが省け、すらすら字をインプットできる点で好評でした。
字の打ち間違えをせず、物事に集中しやすくなり、仕事の効率をあげてくれる製品です。
悪い口コミ
・コンピューターの設定を変えなくてはならないので不便だった(アメリカより)
・パソコンにより相性がある様子(日本より)
・インストールがしにくく、何度か試した(アメリカ・日本より)
・異なる漢字に変換されてしまうことがある(日本より)
パソコンにより相性があるのは機器であるため起こりうることです。
またドラゴンスピーチのインストール時、パソコン環境により、ソフトとの相性や容量の問題で支障が出てしまったと考えられます。
漢字は音声1つで多種多様な漢字が当てはまり、文の表現により使う漢字が異なります。
音声認識だけでは機械では限界がある可能性があります。
おすすめの音声認識ソフトを紹介
さて、ドラゴンスピーチのように便利で活用できる音声認識ソフトはあるのでしょうか。
調べたところ、音声認識でインターネット検索やSNS操作できるソフトはありませんでした。
一方、タイピング作業を音声にて操作ができるソフトで下記の製品があります。
・FREECS Voice Code
また、議事録で音声をテキスト化できるソフトには下記があります。
・NCHソフトウェア Express Scribeテープ起こしソフト
上記製品の概要と特徴を順に説明いたします。
FREECS Voice Code
【概要】
・対応OS:
・Windows10・8.1
※CPUは上記対応OSが正常に動作するCPUクロック数
※HDDは200MBの空き容量が必要
【特徴】
・音声にてメール作成・資料作成が可能
・音声での議事録作成が可能
・自動で句読点がつけられる
・Google社の音声認識エンジンを採用
音声を把握し、文字を記載することができるソフトとして購入者が多いようです。
声でパソコン操作ができる点でドラゴンスピーチのように便利でおすすめできるソフトといえます。
なお他のバージョンの音声認識ソフトで「Voice Code Pro」もあります。
OSはWindows 11にも対応した製品です。
「Voice Code Pro」は英語も音声認識するため、使用範囲も広がります。
NCHソフトウェア Express Scribeテープ起こしソフト
【概要】
・対応OS(Windows版・Mac版あり)
・Windows:Windows10・8.1・8・XP・Vista
・Mac:OS X 10.5以降
【特徴】
・医療分野、会議、取材現場また、動画からの文字起こしも可能
・暗号化ファイルにも対応可能
・Microsoft Word、Corel Wordperfectなどのワープロタイプソフトに対応
OSは古いものから対応しているので、PC操作が苦手で新しいOSに更新していない人でも使えるソフトです。
また、業務の都合で古いOSを使う企業もあるため、幅広いOSで使用可能です。
文字おこしがメインとなっていますが、プライベートでも仕事現場でも使えるおすすめの音声認識ソフトといえます。
まとめ
ドラゴンスピーチの販売終了の理由とおすすめの音声認識ソフトをご紹介しました。
メーカーの買収ニュースも含め説明しましたが、いかがだったでしょうか。
残念ながら幅広いパソコン操作で使用できたドラゴンスピーチは、購入できなくなりました。
今後はNuance CommunicationsがMicrosoftとともにどのように変革するか注目される可能性があります。
もし、文字起こしや音声でのパソコン操作のソフトにご興味をもたれた人は、ぜひご紹介した製品を参考にしてみてください。