風邪の辛い症状は様々ありますが、その中でも咳は風邪で落ちた体力を更に奪う辛い風邪症状の一つです。
体を休めるため横になると咳き込む、風邪は治ったのに咳だけがしつこく残るといった症状に悩まされることも少なくありませんよね。
咳が出るのは辛いだけでなく、強く咳をし過ぎたり長引かせる事で肺や気管支に大きな負担をかけてしまいます。
だからこそ適切に薬を使用し、早急に咳を止める事が大切になってきます。
そこで今回は、数ある咳止め薬の中から「フラベリック」という咳止め薬に注目すると共に、市販の咳止め薬も合わせて紹介していきたいと思います。
フラベリックが売ってないけど販売中止?理由は?
フラベリックは製造販売元であるファイザー社が2020年10月29日に販売中止を発表し、2022年3月31日をもって経過措置が満了した為、現在医療機関等で処方されることはありません。
では、フラベリックとはどのような咳止め薬だったのでしょうか、特徴や副作用等をまとめます。
フラベリックの特徴
・中枢性非麻薬性鎮咳薬ですがコデイン(麻薬性鎮咳薬)と同等の効果があり痰の少ない咳に効きます。
・気管支収縮抑制作用があるので気管支炎などの咳症状を緩和します。
・噛み砕くと口の中にしびれ感をきたします。
・小児への処方はできません。
以上の様な特徴を持つフラベリックですが、鎮咳作用の他に気管支弛緩作用があるので咳喘息等で処方されることもあります。
去痰作用は無いので、去痰作用のある薬と併用して処方されます。
封印されしフラベリック錠
僕が昨年7月にインフルに罹患した際に処方された薬
体質によって「周囲の音がすべて半音下がって聞こえる」という副作用を引き起こす呪われた薬
副作用は女性に多いとか、絶対音感の持ち主が違和感を覚えるとか言われているが、僕はどちらでもない
副作用の原因は不明らしい pic.twitter.com/oumGnCt6u6— 妖狐ねる (@Nel700) July 15, 2018
フラベリックの主な副作用
・聴覚異常(音感の変化等)
以上の様な副作用がフラベリックの処方箋に記載されています。
その中でも聴覚異常は若年の女性に多く発症するようですが、休薬することでほとんどの症状は消失するそうです。
しかし、音を正しく聞き取る事が出来ない等の副作用が余りにも多く報告されることもあり、SNSでも副作用に関して広く注意喚起されています。
製造販売元のファイザーから販売中止の理由などは発表されていない為、確かな販売中止の理由等は分かっていません。
耳鼻科で貰った薬にフラベリックて言う薬もあるんやけどこの副作用が音が半音下がって聞こえるってゆう訳分からんやつで飲もうか迷ってる。定演前やからなんか嫌やなぁ、 pic.twitter.com/RsLqPWhDk8
— りょうせい (@ryo_sei3) December 2, 2020
フラベリックの口コミ評判を調査
「フラベリック」と検索すると聴覚障害というワードが上位を占めますが、他にはどのような口コミがあるのかまとめていきます。
コロナの咳止めとして処方されたフラベリック錠という薬の副作用の聴覚障害がやばいです。
全ての音が半音くらい低く聞こえます。自分は絶対音感はないので生活音レベルでは気にならないのですが、聴き慣れた曲や、楽器に触れると、ピッチが低くて気持ち悪いです。
音楽やってる人は気を付けて。 pic.twitter.com/9S2P7LQzfs
— 小関 峻 (@syun10kose) August 4, 2021
良い口コミ
・1ヶ月程続いた咳が治まった
・眠気が起こりにくかった
悪い口コミ
・電子音のみ半音下がって聞こえる
・絶対音感をもっているので音の違和感が酷く吐き気やめまいもしてきた
気管支炎や咳喘息等は、夜眠りにつく際の自律神経や体温の変化で続けざまに咳き込む特徴があります。
フラベリックはそのような咳に高い効果があるので、錠剤の小ささと合わせて大変飲みやすい鎮咳薬のようです。
しかし、聴覚障害を伴う副作用を発症する患者が多い事も事実です。
ただ、ほとんどの聴覚障害は投薬を止めると次第に元に戻るようなので、音の違和感よりも鎮咳の効果を優先される事も多いようです。
フラベリックの代替品や類似品を紹介
咳止め薬には様々な種類がありますが、フラベリックの代替品を探すにあたり簡単にまとめてみたいと思います。
咳止め薬には大きく分けて中枢性鎮咳薬と末梢性鎮咳薬があります。
そしてさらに、中枢性鎮咳薬は麻薬性鎮咳薬と非麻薬性鎮咳薬とに分かれます。
では、フラベリックの主な特徴はどのようなものでしょうか。
・非麻薬性鎮咳薬…依存性がなく便秘症状が出にくい
・気管支弛緩作用…副交感神経の作用や気管支の炎症による狭窄を緩和する
・錠剤が小さい…直径6.5mm高さ3.8mm
以上がフラベリックの主な特徴になります。
【第2類医薬品】シオノギヘルスケア /メジコン せき止め錠Pro 20錠
メジコンは病院でも処方される咳止め薬です。
医薬用と同量配合されていますので、病院に行けない時等もしもの備えとして常備しておけます。
フラベリックと同じ中枢性鎮咳薬で非麻薬性なので依存性等もありません。
【第2類医薬品】コンタック/新コンタックせき止めダブル持続性 24CP
フラベリックと同じく気管支拡張成分が配合されていますので、呼吸が楽になり、1日朝夕2回の服用で良いので忙しい日中の飲み忘れがなく、1日中咳を抑えてくれます。
非麻薬性なので、依存性や便秘症でも安心して服用できます。
蜂蜜/国産純粋はちみつ
咳止め薬ではありませんが、蜂蜜には鎮咳薬よりも咳を止める効果が高いという検証結果があります。
食品ですので安心して摂取することができますので、一度試してみるのも良いかもしれませんね。
但し、1歳未満のお子様は蜂蜜を食べることができませんのでご注意下さい。
咳が出る原因は様々ありますが、その中には重篤な病気の症状が隠れていることもあります。
自己判断で安心せず、市販薬を服用した際の体調の変化には注意して下さいね。
まとめ
咳には乾いた咳や痰の絡んだ咳、アレルギーからくる咳や喘息等様々な咳があります。
その為、咳止め薬一つとっても成分により作用が変わってきます。
市販の咳止め薬を購入する際には、咳の状態を正しく知り症状に合った咳止め薬を選ぶようにしましょう。
市販の咳止め薬でも医療用と同量配合されている効き目の強い薬が多いので、用法用量は守り副作用に注意して下さいね。