アウトドアシーンの装備を軽量化させたい、初めて買うクッカーはどれがいいのだろうとお探しの方。スウェーデンのアウトドアブランド、トランギア社のクッカーセット「ストームクッカー」の紹介です。
今回は
・ストームクッカーのメリットデメリットは何?
・ストームクッカーの類似品は売ってる?通販を紹介
についてまとめました。
ストームクッカーはアルコールストーブを含んだ調理に必要な道具一式が揃っているクッカーセットです。未使用時はそれら全てが収まっているとは思えないほど軽量かつコンパクトに収納することができます。アウトドアシーンにおいて何かと嵩張りがちな調理器具類の悩みを解決してくれる便利アイテムです。
ストームクッカーについてトランギア公式サイトやSNSの情報をもとにまとめました。
クッカー選びに迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ストームクッカーの特徴は?
メスティンでおなじみのトランギア社のクッカーセット「ストームクッカー」。
ストームクッカーとはどのような特徴がある製品なのか詳細をまとめました。
コンパクトに収納できる充実のセット内容
ストームクッカーはアルコールストーブ、ソースパン2種類、フライパン、ハンドグリッパー、ゴトク兼風防、スタンドベース、収納ベルトの8点のアイテムで構成されていて、内容物に対するスタッキング能力の高さからコンパクトに収納できます。
完成されたデザイン
1951年に誕生以来、機能的で合理的なデザインはほとんど形を変えることなく現在まで生産されていて、未使用時のスタッキング能力の高さもさることながら、風に強い構造や高さを変えられるゴトク、蓋代わりになるフライパンなど機能性も考え抜かれたデザインになっています。
組立てや操作が簡単
スタンドベースと風防を組み立て、アルコールバーナーをセットすれば完成です。スタンドベースに開いた穴を風上に向けることにより効率良く本体内部に上昇気流を発生させ、火力に必要な酸素を多く取り込むことができます。風下に向けてしまうと熱がこもり本体を溶かしたり火災の原因にもなりますのでご注意ください。
熱源はアルコールバーナー
余計なパーツがないアルコールバーナーは故障の心配もありません。燃焼時間も燃料タンク2/3(約70㏄)の注入量で約25分間と、お湯を沸かしたり簡単な料理をするには十分です。
2種類のサイズ展開
・Sサイズ
収納サイズはΦ18㎝×H10㎝。1〜2人用のサイズで登山やツーリング、ソロキャンプにおすすめです。
・Lサイズ
収納サイズはΦ22㎝×H10.5㎝。2〜3人用のサイズ。ファミリーキャンプやグループキャンプなどの大人数用のサイズですが、たくさん食べたいソロキャンパーにも適したサイズです。
バリエーション豊富なラインナップ
ストームクッカーは4種類の素材で展開されています。2種類のサイズと合わせれば、8パターンのラインナップから自分に合ったものを選択することができます。
4種類の素材の違いについては以下の通りです。
・ストームクッカー・ウルトラライト
軽量で熱伝導に優れた素材のアルミニウムを使用したベーシックモデル。トランギアのアルミニウムは通常のアルミニウムより強度があります。フライパンにはノンスティックコーティングが施されているため、焦げ付きにくくなっていて、軽量なモデルをお探しの方におすすめです。
・ストームクッカー・ULハードアノダイズド
傷や摩耗、腐食を防ぐためにハードアノダイズド加工を施し、アルミ素材の弱点を克服したモデル。厚く硬い被膜が生成されるため、アルマイト加工よりも耐久性が高まり傷もつきにくくなっています。重さはウルトラライトと変わらないので、アルミ素材の取扱いに自信がない方はこちらもおすすめですね。
・ストームクッカー・ブラックバージョン
全てのパーツが黒く塗装されたモデル。フライパンとソースパン2種類の内側にノンスティック加工が施されています。調理やその後のお手入れがしやすく、オールブラックのボディーは焦げやスス汚れも気になりません。重量があるため持ち運びには適しませんが、手持ちのギアを黒で統一したい方や、手入れを簡単にしたい方にはおすすめです。
・ストームクッカー・デュオーサル
基本素材は熱伝導率の高いアルミニウムを使用し、クッカー類の内側は耐久性に優れたステンレスを使用した2面構造のモデルです。コーティングでカバーしたものに比べると焦げ付きやすく手間がかかりますが、ハードなシーンが多い野外でも摩耗しにくく長く良い状態で使い続けることができます。
ストームクッカーのメリット・デメリットは何?
ストームクッカーの特徴を紹介しましたが、実際に使っている方の使用感も気になりますよね。
口コミをもとにメリット・デメリットについてまとめました。
メリット
北欧の北極圏で100泊以上してきたけど、熱源はいつもコイツだった。
アルコールはどこでも入手できて、ゴミが出ないし、風に強いし、燃焼効率いいし、なによりも静か。
自然の中で音がしないのは意外と大事な要素です。
トランギアのストームクッカー。Photo by Chitose Omori pic.twitter.com/fAqlITc7At
— 森山伸也 (@moriyamashinya) September 4, 2021
・低温下でも安定して燃焼する
・燃料が手に入りやすい
・燃焼音が静か
登山やツーリングなど、荷物を多く持てないシーンでパッキングが手軽だと感じている方が多くいました。
アルコールバーナーの火力はガスバーナーに比べたら劣るものの、全体を覆う風防と低温下でも安定して使うことができる特性から、天候に左右されずオールシーズン使用することが可能。
燃料のアルコールはドラッグストアやホームセンターで入手できるので、燃料に困ることもないです。
燃焼音も静かなので、自然の音を楽しめるのも良いですね。
デメリット
#ストームクッカー で3合炊いている。火力調整が難しい。#アルコールバーナー の調整に上蓋を外すのがもどかしい。やはり #兵式飯盒 や #メスティン の方が使いやすい。 pic.twitter.com/hhyWC9Nky5
— 1073BC (@kensuzu65109607) October 4, 2020
・火力が弱く調整が難しい
・燃焼時間が短い
風防の構造的に火力の観察が難しく、鍋を外してからアルコールバーナーに火力調整用の蓋をかぶせるなど煩わしさを感じている方も少なくはないようです。
改善策として純正の並行輸入品か、安価な中国製のガスアタッチメントを購入することによりガス化は可能ですが、本体が溶けるなどの事例もありますので、自己責任でお願いいたします。
フライパンの蓋がないことに困っている方もいましたが、アルミホイルをかぶせるなど工夫をしていました。
ストームクッカーの類似品は売ってる?通販を紹介
ストームクッカーの類似品について調査しました。
ストームクッカーとの違いも併せて解説していくので、自分にあった物を選んで下さいね。
Esbit アルミクックセット・アルコールバーナー付き
基本内容はストームクッカーと似ていますが、クッカー類に共通で使用できる蓋と収納時の保護材としても役立つプラスチックトレー2枚がついています。
ソースパンの底にはヒートエクスチェンジャーがあり、これにより熱効率を良くする仕組みになっているそうです。
フライパンは小ぶりですが、ソースパンの容量は1.8L、2.35Lと大容量なので、ファミリーやグループなど大人数でのキャンプに役立ちそうですね。
ALOCS コッヘル・クッカーセット CW-C05
ヨーロッパ・アメリカの食品安全検査標準をクリアした高品質の商品です。
こちらも基本的なセット内容はストームクッカーとほぼ変わりませんが、ソースパン共通の蓋と洗浄用布がついてます。
充実したセット内容にも関わらず、ストームクッカーの約半値で購入できるコスパに優れた商品です。
多機能クッカーの購入費用を抑えたい方やクッカー選びに迷われている方は、まずこのセットから試してみるのもおすすめ。
まとめ
機能性に優れ、コンパクトに収納できるストームクッカーについて調べてみました。
今回のまとめです。
・ストームクッカーのメリットはコンパクトに収納できることと風に強い構造。デメリットは火力調整の難しさ。
・ストームクッカーの類似品は安さが魅力の「ALOCS」と大容量の「Esbit」 のクッカーセットがある。
必要なクッカー類が一つにまとまっているストームクッカー。
これ一つ持っていれば、何をもっていくか悩むこともなく、準備や後片付けも簡単になります。
キャンプの時はもちろん、持ち物に制限がある登山やツーリングの時などにもってこいのアイテムですね。
素材や嵩張らずに収納できるオプションもたくさんあるので、自分だけのストームクッカーをカスタマイズし、アウトドアクッキングを楽しんでみてはいかがでしょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。