マゾテンが製造中止の理由はなぜ?類似品(代替品)を調査

魚を飼育する人、業務用で管理する人はケアを気にかけることも多いでしょう。

水の温度や餌だけでなく害虫の駆除をするのには手間暇かけるものです。

マゾテンはその手間を軽減するためにふさわしい薬でした。

一度使った後も、リピート買いする人もいるほど人気です。

しかし、

「マゾテンが売っていない」
「製造されなくなった」

という声がSNS上でみられます。

今回は、人気のあったマゾテンの製造中止の理由と代わりとなる類似品について調べました。

マゾテンが製造中止の理由はなぜ?

マゾテンは2023年4月現在はまだ販売されていますが、製造中止予定です。

製造中止予定の原因は明確にはわかりません。

しかし、製造するメーカーの経営方針と薬の特性が原因で製造中止となったと考えられます。

メーカーと薬の特性について説明していきます。

エランコ社について

エランコ社は食用動物および、ペットの病気予防・治療薬の開発と販売を手がけています。

アメリカのメーカーで、日本国内にも法人があります。

エランコ社は1954年に創業した歴史のある企業です。

2020年8月に大手製薬会社バイエルが動物用薬品事業を同社へ売却しました。

SNS上では、それ以降に製造中止したとの声がでています。

マゾテンは売却された事業のうちの1つの製品でした。

おそらく受け入れた事業が多くなったため、製造中止したと考えられます。

劇薬であるため

魚の病気予防の薬で製造終了となったのは、マゾテンだけではありません。

病気予防薬のリフィッシュも製造されなくなっています。

実は、リフィッシュとマゾテンは一定値以上のトリクロルホンを含んでいて劇薬に指定されています。

トリクロルホンは有機リン系殺虫剤で農業の害虫対策で使用される成分です。

近年農薬の残留性などが気にされるようになり、こうした成分を含む薬は購入が敬遠されるようになっています。

その結果成分で不安視されたためマゾテンが製造中止となったと考えられます。

​​マゾテンの口コミ評判

マゾテンの概要は下記の通りですが、評判はどのようなものなのでしょうか。

【概要】※2023年4月エランコジャパン株式会社の掲載商品

・商品名:水産用マゾテン
・主な成分:トリクロルホン
・内容量:500g/袋
・使用方法:・飼育水1トンに対し本製品0.2から0.5gを均一に散布。
・状況に応じ、2・3週間の間隔で投与すること。

【特徴】

・淡水魚(こい・ふな・うなぎ)の外部寄生虫駆除剤
・効能:イリカムシ症・うおじらみ症の駆除

良い口コミと悪い口コミ両方をみていきましょう。

良い口コミ

・魚の治療に便利
・リピート買いし使っている
・他の薬と比べ効きが早い

病気予防がメインですが、病気の治癒に使うという意見がよくみられました。

人気ぶりは、販売されていないことに嘆く声がSNSでみられるほどです。

悪い口コミ

・計量が面倒
・薬を入れた後すぐ水槽内が汚れる
・成分の危険性が気になる

計量が面倒なのは、手入れの一環であるため仕方のないこととらえられます。

また、薬を入れた後汚れてしまう点も性質上やむをえないことといえます。

成分についてはやはり賛否両論が口コミやSNS上にありました。

マゾテンの類似品を紹介

さて、マゾテンの代わりになるような魚の外部寄生虫駆除剤はあるのでしょうか。

同様の効き目、使用用途で活用できる薬は下記のものです。

・ニチドウ 脱皮阻害剤 レスバーミン
・キョーリン ムシクリア液

順に紹介していきます。

なお、当記事では効能を約束するものではありません。

基本的にはマゾテンも含め、商業用の魚を扱う人向けに製品化されているものです。

購入時はご自身の責任となりますのでご了承ください。

ニチドウ 脱皮阻害剤 レスバーミン

【概要】

・内容量:40g/瓶
・使用方法:水量100Lあたりに製品を0.4から1gを水で薄めてから水槽へ投入(添付の計量スプーン約1.5g/杯)

【特徴】

・不快害虫の駆除剤
・対象害虫はユスリカ幼虫・チョウバエ幼虫
・持続性に優れてた薬品

口コミで「トビムシの駆除で使った」「使ったらイカリムシとウオジラミがなくなった」という声がありました。

魚を害する寄生虫駆除に活用できる薬であるため、類似品といえます。

キョーリン ムシクリア液

【概要】

・主な成分:トリクロルホン・クロルヘキシジン塩酸塩
・内容量:30ml/本・1L/本
・使用方法:飼育水100Lに本薬品を10mlを入れる。

【特徴】

・観賞用魚の外部寄生虫駆除剤
・効能:ウオジラミ・イカリムシ

水に溶かして使う、という点でマゾテンと類似した製品といえます。

まとめ

マゾテンの製造中止の理由について、また代替となる類似品についてご紹介しました。

製造されなくなった駆除薬品についても触れましたがいかがだったでしょうか。

残念ながらマゾテンは製造されなくなったため、入手は困難となってしまいました。

もし、今までマゾテンを活用してみた人、興味を持った人はご紹介した類似品を検討してみてください。