ガスエアコンが製造中止の理由は?電気エアコンに変える事は出来るの?

ガスエアコンは1970年代以降にガス関連会社や家電メーカー等が販売していました。
ガスエンジンを使い、冷暖房の機能を作動させるので、冷房使用時の電気使用量は電気エアコンより、通常の1/10に抑えられます。
電気をあまり使わず、電気代の節約になります。
また、電気エアコンを使う場合、CO2を多く排出するので、比較すると地球にやさしいです。
メリットがありますが、現在はガスエアコンは製造中止となっています
なぜでしょうか。
今回はその理由と修理は可能か、また電気エアコンへ変更する方法等をご紹介します。

ガスエアコンが製造中止の理由は?

製造中止の理由は市場での需要が少なくなった為です
ガス会社のトップである東京ガスでは2010年3月の公式プレスリリースで製造終了を発表しました。
2011年3月末(商品により2013年3月末)で製造終了する旨を発表しています。

ガスエアコン製造中止の理由は電気エアコンとの販売競争で勝てなかったのです。
電気エアコン自体の性能がアップし、低価格となり、割高なガスエアコンの販売台数が下がってしまいました

市場で需要回復が見通せないと、プレスリリースでも明記されています。
撤退を余儀なくされるほどとは、電気エアコンの性能がいかに高くなったか痛感します。

ガスエアコンの修理は可能?

まだガスエアコンを使っている方もいます。
故障した場合は修理は可能でしょうか。
下記の気になる点をご紹介していきます。

・修理は可能か
・問い合わせ先はどこ

修理は可能か

答えは修理ができる可能性は低い、ということです
東京ガスでは生産終了発表時にプレスリリースで修理を受け付ける旨の記載があります。
しかし、下記も明記されていました。

・修理部品は、エアコン機種それぞれ廃盤後10年間以内だけ保管
・修理部品の在庫がない場合は修理対応ができない場合がある

修理ができる場合、できない場合があります。
家電メーカーでもガスエアコン部品の販売を2013年近辺で終了しています。
補修用部品の在庫がなくなったものも多いでしょう。

また、修理金額も明確には東京ガスの公式サイトに記載はありません。
これは他のガス会社でも同様です。
ちなみに体験者からは20万以上修理にかかるという声もあります
電気エアコンに買い替えた方がお財布に優しいでしょう。

問い合わせ先はどこ?

問い合わせ先は契約しているガス会社の窓口です。
エアコンのメーカーでも対応してくれる可能性はありますが、部品自体がない為、ガス会社の方が対応してくれる可能性が高いです。

ご自身が契約されているガス会社の問い合わせ先をご確認ください
(ガス会社は都市ガスとプロパンガスの2種類あるのできちんと確認しましょう。)
ちなみに東京ガスと契約している場合、東京ガスライフバル・エネスタ・エネフィットが窓口となっています。
生産終了時の発表でも修理を受け付ける窓口とされていました。
東京ガスグループの公式HP内「もよりのサービス窓口」のサイトから近くの問い合わせ先が検索できます。
店舗によって対応できない内容もある様なのでご注意ください。

また東京ガスでは下記のサイトにてガスエアコンで故障と思われる確認ポイントや総合窓口が掲載さ

れています
ご参照ください。
https://home.tokyo-gas.co.jp/gas/kiki/trouble_aircon.html

ガスエアコンから電気エアコンに変えるのは簡単?費用はいくら?

ガスエアコンから電気エアコンへ変えるのは簡単でしょうか。
下記を順に説明していきます。

・変えるのは簡単か
・費用はいくらか

変えるのは簡単か

ガスエアコンから電気エアコンに交換する手続きは簡単です。
ガス会社へ依頼してみましょう。
ただし作業には時間がかかります。

なぜなら、ガスエアコンから電気エアコンに交換する場合、下記の作業が必要だからです。

・ガスの閉栓作業
・温水管の排水

これらはガス会社でないと作業ができないものです。

一部の電気工事会社でエアコン工事は対応してくれる場合もあります。
電気工事会社にエアコン工事、ガス会社にはガスの配管の対応と別々に任せる方もいます。
しかしガス会社に全て任せた方が、工事が一貫して完了するため手間がかかりません

費用はいくらか

気になるトータルの工事費用ですが明確にはわかりません。
可能ならガス会社に現場で見積もってから工事してもらうことをお勧めします
不要な工事が業社により不要な工事が含まれる可能性があるからです。
もし、要らない工事があれば、業者に省ける工事か否かチェックした上で省いても良いでしょう。
例えば、化粧カバー(室外機へのホースをカバーするもの)を新品を設置する場合、5,000円〜15,000円前後かかる可能性があります。

ホースの劣化を防ぐため、つけた方が良いですが、つかない方もいます。
劣化を早めても気にならない場合、コスト重視ならばに化粧カバーの工事を省くのも手段の一つでしょう。
なお、温水間の排水には10,000円前後の費用がかかったという経験談がありました。
ガスエアコンからの変更にこの作業は外せないので、この経費がかかるのは仕方がありません。
ただ作業費はガス会社により異なる可能性があるので、きちんと見積もりし、確認しましょう

まとめ

ガスエアコンの製造中止の理由、修理可能か否か、そして電気エアコンの交換について説明して参りました。
いかがだったでしょうか。
まだまだ、ガスエアコンが付いている、使っている、という方もいらっしゃるでしょう。
修理はなかなかできないものとなってきました
これから電気エアコンに交換する方、またガスエアコンが故障し悩んでいる方のご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。