コピアートペーパーの代替品は売ってる?自作の作り方も紹介!

コピアートペーパー(正しくは「コピーアートペーパー」)という商品、こちらは「日光写真」を撮るための道具です。

もしかするとピンとくる方もいらっしゃるかもしれませんが、使い方としては牛乳パックのような長方形の箱を作り、コピーアートペーパーを入れてピントを合わせしばらく日光に当てて撮ると、青と白の濃淡で風景やものを撮ることができます。

コピーアートペーパーは光に反応して色が変わるのですが、上手に撮れると風景なども撮ることができるので普通の写真では取れない風合いを楽しめます。

最近は、スマートフォンで手軽に写真が撮れ、現像もプリンターがあれば自宅で簡単にカラー写真を現像することができますので、あまり見かけなくなりましたが、コピーアートペーパーを使った写真は、スマートフォンではなかなか出せない、何とも味のある写真を撮ることが可能。

光の強さや光をあてる時間、アイロンなどで温める時間など、工夫することで完成度が変わってきますのでコピーアートペーパーで写真を撮るのに凝っている方や、写真の原理がよくわかる!と
いうことでイベントとして行っていた美術館もありました。

そんなコピーアートペーパーについて調べていきましたので是非ご覧ください。

コピアートペーパーとは?特徴は?

コピーアートペーパーの特徴としては、サイズは大体6センチ四方で大体牛乳パックの底くらいのサイズで、黄色みがかった色をしています。
光に反応する性質を持っていますので、保管される際はアルミなどの袋に入れて光が入らないようにしておくとよいかもしれません。

光を受けた部分は白くなり、あまり光が当たらない部分は青くなります。光を受けると色が抜け白くなるので、イメージとしては白黒写真の青白バージョンでしょうか。

なのでコピーアートペーパーの上に直接葉っぱなどを置いておくと、葉の形に青くなるようなイメージ。

風景などを撮ることもできますが、日の当たり具合や日に当てている時間、加熱する時間などで浮き出方が変わってきますので綺麗に撮ろうとするとかなり難しいです。

また、専用の箱のようなものも必要になってきますが、こちらは通販などでも購入することができます。800円~2000円ほどで販売されていました。

お店によるかもしれませんが100均でも販売されているようなので、どんなものか気になる方も手ごろに楽しめるのはよいですね!

また、牛乳パックを利用してカメラを作ることもできるようなので、腕に自信がある方はそちらに挑戦されてみるのもよいかもしれません。

綺麗に風景を撮るにはかなり工夫がいりますが、そういった部分が研究し甲斐があるとハマっていらっしゃる方もいるようで、日に当てる時間としては日の強さにもよりますが20分~40分位のようです。

建物などの動かないものは撮りやすいですが、人物となると40分ほどじっとしてもらわないといけないので人物をとるのは難しいですね。

コピアートペーパーの代替品(類似品)を紹介!通販

コピーアートペーパーの類似品として、以下のようなものがあります。

ものによっては日光に当てた後、熱で温めず水で転写させるものや、日光に当てるだけというものもあるようです。

サイアノタイプ サンアートペーパー(Gardener’s Supply Company)

サイアノタイプ サンアートペーパー(Gardener’s Supply Company)の場合、写したいものをペーパーの上に置き、5分~20分ほど日光を当て、日の当たらないところで水に浸すと完成します。

サイズは100㎜×100㎜や200㎜×300㎜があるようです。

 

サンプリントペーパー(moses)

サンプリントペーパー(moses)は水色のような淡い印象を受けました。
淡い写真を撮りたい方はこちらが良いかもしれません。サイズは153mm×201mmです。(厚みは2㎜)

ものによってサイズが違っていたり、青の濃さが違っているので自身が写したいものや風合いにあわせて選ばれるとよいですね。

コピアートペーパーは自作できる?作り方は?

もし手作りされたい!という方には「鶏卵紙」というものがあります。
コピーアートペーパーのように日光で反応する「日光写真」の部類に入るのですが、青白の写真ではなく、茶色と白の写真です。

社会の教科書などで坂本龍馬や岩倉使節団等、偉人の方々の写真をイメージされるとわかりやすいと思います。

あの風合いの写真を自宅で作れるとなるとなんだか心が踊りますね。

サイズはA4用紙で薄手のものが作りやすいようで、厚手のものでしてしまうと液を染み込ませたり水洗に時間がかかってしまったり、厚みがある分液が残ってしまい変色してしまったり退色してしまったりするそうです。

鶏卵紙を作る手順としては

卵の白身で卵白液を作りバットに流す。
気泡などが入らないように紙を卵白液に浸し、卵白紙を作る
乾燥
硝酸銀に精製水を入れて作った硝酸銀水溶液を作る※硝酸銀は危険なので、手袋やゴーグル、作業着などを着て作業する。
照明を落とした部屋で、先ほど作った硝酸銀水溶液をバットに入れ、卵白紙の卵白をつけた面を下にして気泡などが入らないように浸す
乾燥
日光(紫外線)に当てる(数分~数時間)
A液(ホウ砂、水道水)B液(塩化金、精製水)を作り、A液にB液を合わせて金調色液を作る
チオ硫酸ナトリウム、水道水を合わせて定着液を作る
照明を落とした部屋で、バットを使い、ゆすりながら水洗を行う。※定着が終わるまでは部屋を明るくしない
金調色液にゆすりながら浸し、好みの色になったら引き上げる
水洗
定着液にゆすりながら浸す
水洗
もう一度定着液にゆすりながら浸す
水洗
乾燥させ、曲がらないようにファイルなどで挟みまっすぐにする
完成

こう見ていくと材料も日ごろ使わないようなものが多いですし、時間もなかなかかかりそうですが、これだけ時間をかけて撮る写真、今しかできないですよね。

初めから自分で揃えてやるのはちょっと・・・。という方も、ワークショップを行っている方もいらっしゃるようなので、始めはこういったところに参加して自身で作ってみるのもよいかもしれません。

まとめ

コピーアートペーパーについて調べていきましたが、とても奥が深い代物でしたね。

小学生でも扱えるくらい簡単なものですが、いざやってみると、日に当てる時間が短かったり、、逆に日に当てすぎてしまい上手く映らなかったりと研究し甲斐があるものだと感じました。

まだまだご時世的に胸を張って外出というには難しいですが、家にいられる時間を活用して、身近にあるものを撮ってみると、見慣れた景色でもまた違った趣を見せてくれるかもしれませんね。

自宅にいながら楽しめるのでお子様がいらっしゃる方は一緒に撮ってみて、コピーアートペーパーの世界を一度体験されてみるのはいかがでしょうか。

コピーアートペーパーと比べると材料や手順がかなり必要ですが、鶏卵紙を自分で作り、世界でたった一つの印刷紙から手作りした写真を撮ってみるのも、なかなかできない体験で良い思い出になりそうですね!

気になったものがありましたらぜひこの機会に挑戦されてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。