ミルパスが製造終了したのはなぜ?理由や類似品が売ってるか調査

ミルパスはパスワード管理電子機器として活躍していました。
型番は「ミルパス」PW10(2012年10月販売開始)、「ミルパス」PW20(2016年7月販売開始)の2種があります。

SNSサイト、ECサイト、ネットバンクでどれもIDとパスワードは必須ですが、管理が面倒で、忘れて再発行した経験のある方もいらっしゃいますよね。
ミルパスならパスワード1つだけ覚えていれば、端末画面内でID、パスワードを確認できます。
しかし、現在は製造終了となって、入手は困難です。
このページではミルパスの特徴、製造終了の理由とその類似品をご紹介します。

ミルパスとは?特徴は?

ミルパスの特徴としては1つの機械で、サイトで使うログインID・パスワードを200件まで管理可能なことです
機械も手にすっぽり入る大きさで、持ち運びに便利で、また、タッチパネルで操作ができます。

パソコン専用ソフトでのバックアップも可能なので、万一ミルパスが故障しても、バックアップしていれば安心です。
パソコンでミルパス機械自体で変換できない文字等もパソコンで変換できます。

文具メーカーで有名な株式会社キングジムが生み出した商品です。
便利な文房具を生み出した企業が企画しただけに、ID・パスワードの失念で困惑してしまう人のことを考慮している商品です。

ミルパスが売ってない?製造終了してる?

ミルパスは後述するように、一部のフリマサイト等で出品さえあれば購入可能ですが、現在製造終了しています
理由としては製品自体に問題があったためです。
ではなぜ製造終了となったか、説明していきます。

製造終了の理由

ミルパスにはネットワーク上でパスワードを奪われる可能性があることが発覚しました。
セキュリティの脆弱性が問題だったのです。

ミルパスは情報を暗号化していませんでした。
近年、ウェブサイトの脆弱性を払拭すべく、ウェブサイトの情報の暗号化を急ぐ動きがありました。
それがホームページのSSL認証です。
ホームページには「http://」「https://」の2種がありますが、「https://」がSSL化されたウェブサイトで、これは通信する情報を暗号化し、悪さをしようとする第三者からの情報を盗み取られたり、改ざんされないようにしています。
特に2018年6月までにSSL証明取得を急ぐ企業が多くあり、これは2018年7月にgoogle chromeのバージョン更新に伴ったものです。
2018年7月更新したchormeではSSL化していないホームページを閲覧しようとすると「保護されていません」と警告が出てしまうためです。

一方ミルパスは暗号化を行っていなかったため、情報を盗み取られる可能性がある、とされました。
ちなみにメーカーの株式会社キングジムは製造を終了し、サポートも終了しています。
また、メーカーは破棄する際はパスワードを全て消去した上で行うことを強く勧めています。

ミルパス製品自体の評判

ミルパス自体は評判も良い商品でした。
製造終了し、販売しなくなった現在嘆きの声も出ています。

また、もう1台購入を検討していた方もいました。
さらに欲しくなってしまうくらい、便利な商品です。

ミルパスの類似品はある?通販で買える?

製造中止となったミルパスですが、類似品はあるのでしょうか。
また、通販で買えるかも気になりますよね。
順にご紹介します。

ミルパスの特徴と類似品になるもの

残念ながら、ミルパスと全く同じ電子機器はありません。
しかし、下記にあげるいづれかの特徴より類似品となるものをご紹介します。

・電子機器でメモとして扱える
・パスワードを覚える機能のあるもの

結果、次の商品がパスワード管理に適したものといえます。
類似品というより代替品となりうる商品です。
順に説明していきます。

・SHARP 電子ノート
・1Password

SHARP 電子ノート


ID・パスワードの管理が紙ではなく、電子機器で行いたい、常に持ち歩けるサイズが良いという方におすすめできる類似品です。
タッチパネル式で手帳サイズなので持ち運びにも便利。
スケジュール管理、ToDoリスト管理がメインですが、使い方によってはID・PW管理も可能です。

1Password

電子機器ではありませんが、クラウド上でパスワードの管理をするアプリです。
ミルパスの代替品という形で活用できます。
カナダ企業が手がけた世界的にも有名なアプリで、名前の通り、ひとつのパスワードを覚えていれば、自分が登録しておいた各パスワードの確認が可能です。
また、保存する情報は暗号化されているので、脆弱性の問題はありません。
セキュリティ面でも安心です。
プライベートで使う場合、下記の月額料金が発生します。

・1Password $2.99/月(プライベートで自分だけが使うのなら)
・1Password famillies $4.99 (5人家族あたり・家族と共有する場合)

※$はUSドル

「使いこなせるか不安」「クラウド上での管理がイメージできないけど興味がある」という方は無料でまずは14日間試せます。

また、Windows 10以降のWindowsのパソコンでは生体認証機能が備わっています。Windows Helloというサービスです。
1Passwordは生体認証機能にも対応しやすくなりました。

ミルパスは買える?

現在(2022年6月時点)、フリマサイトで出品されていれば購入可能です。
また、現在はYahooショッピングではPW10の型番が新品、中古で購入ができます。


脆弱性が指摘されたためか、ECサイトでは大々的な販売は避けられている様子です。
出品状況にもよるので、今後必ず購入可能ということを約束されたものではありません。
購入したい場合は、ECサイト、フリマサイトでこまめにチェックしておきましょう。

まとめ

ミルパスの特徴、製造終了の理由、類似品また、購入可能かどうかをご紹介してきました。
いかがだったでしょうか。
今後ますますネット社会でパスワード管理が必要とされる中、自分で全て覚えるのは難しく、再発行することもあります。
ミルパスは、様々なサイトやアプリにログインする際、活躍してくれる電子機器でした。
入手困難になった現在、類似品となるもの等でパスワード管理をしていくのがいいですね。
皆様のお役に立てれば幸いです。