におわなっとうが販売中止の理由はなぜ?代替品や類似品を紹介

納豆は粘りと匂いに特徴のある食品で、好きな人もいます。
しかし、この特有の匂いが苦手な人もあり、人と会う前に食べる時間を考える人もいますよね。

におわなっとうは納豆特有のにおいを抑えた製品で、時間帯を選ばず食べられ、また、納豆嫌いの人にも好まれる製品です。
しかし、2023年に入りにおわなっとうが店頭で見つからないという声があります。

販売中止になったのか気になりますよね。
今回はにおわなっとうの販売状況と代替となる類似品を調べてみました。

におわなっとうが売ってないけど販売中止?理由は?

におわなっとうは販売中止となっているのではありません。
2023年5月現在、ミツカンの公式ホームページを確認したところ、下記の都道府県・地域に限定して販売されています。

・長野
・東海
・北陸
・京阪神
・中四国

(参照:ミツカン:金のつぶ パキッ!とたれ におわなっとう3P(https://www.mizkan.co.jp/product/group/?gid=18013))
残念ながら日本で人口の多い首都圏では販売されていません。

そのため、におわなっとうが販売中止となったと考えられてしまいました。
しかし、残念ながら徐々に販売地域は縮小されています。

販売地域が縮小している理由はいったい何でしょうか。
理由としては下記が考えられます。

順にご紹介します。

・大豆価格の高騰
・新商品販売とにおわなっとう

大豆価格の高騰

2022年2月ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに食料の価格が高騰し始めました。
ミツカンでも同年9月1日から大豆製品の値段を3.4〜9.0%引き上げを行います

におわなっとうの材料の大豆もアメリカ・カナダからの輸入品であるため、値上げの対象となりました。
価格はにおわなっとうの場合は188円から205円へ変更します。

3桁目の数字が変わると値段が高くなった印象が強くなります。

ミツカンが値上げをした2022年9月の売上金額は前年9月には届いていません。
10月の売上高は前年と同等となりましたが、売上減少は企業にとって気分のいいものではありません。

しかし、今後も地政学リスクの面などで材料費の高騰は起こり得ることです。
また値上げをした場合は当面の売上減少が起こる可能性があります。

新商品の販売とにおわなっとうの菌

におわなっとうは2022年時点は全国で販売されていました。
しかし、2023年に入り販売地域をぐっと縮小しています。

理由はわかりませんが、新商品の販売とにおわなっとうの納豆菌が原因と考えられます。
実は2022年9月に「金のつぶ 国産小粒納豆」が発売されます。
におわなっとうと同じシリーズの金のつぶの商品です。

「金のつぶ 国産小粒納豆」は特徴の一致する製品ではありません。
しかし、下記の理由で後継品として販売し始めたと考えられます。

 

・ウクライナ進行をきっかけに輸入影響のない国内産の大豆を使った製品を「金のつぶ」シリーズで販売したい
・特殊すぎる納豆菌ではないもので生産できる

におわなっとうを含め、ミツカンの「金のつぶ」シリーズは全て外国産大豆を使用しています。
輸入品を使うことで価格や売上に影響を受けました。

国産大豆を活用し、そのリスク回避をしたいという考えがミツカンにあるのでしょう。
また、におわなっとうは納豆特有のにおいである「低級分岐脂肪酸」を発生させない納豆菌「N64菌」を使っています。

「N64菌」を使うミツカンの製品はにおわなっとうだけと考えられます。
1つの製品だけのためにつかう菌の管理も企業にとってはコストがかかりそうです。

経営上の目的で1つの製品で使う「N64菌」を使った納豆ではなく、他の納豆製品へ注力しようと企業が考えたのでしょう。

におわなっとうの口コミ評判を調査

におわなっとうの概要は下記の通りですが、評価はいかがなものでしょうか。

【概要】
・正式名:金のつぶ パキッ!とたれ におわなっとう3P
・内容量:45g×3パック
・主な材料:
・納豆:大豆(アメリカ又はカナダ)(分別生産流通管理済み)・納豆菌
・たれ:果糖ぶどう糖液糖、食塩、しょうゆ(小麦・大豆を含む)、醸造酢、砂糖など
・特徴:
・納豆特有の匂いが抑えられている
・タレは「パキッ!とタレ」の蓋に内蔵

良い口コミと悪い口コミ両方を見ていきましょう。

良い口コミ

・納豆・発酵食品が苦手でにおい控えめのため食べられる
・タレがビニールでなく、蓋を割るタイプのため手が汚れない。
・食感とタレのとろみが程よい
・食べ応えがある

納豆が苦手な人や納豆初心者にふさわしい製品です。
納豆についてはにおいが苦手で納豆を食べない、また、口臭が残るため食べるタイミングを考えるという人がいます。
このような状況でも安心して食べられる納豆です。

悪い口コミ

・味がもの足りない
・多少はにおいはする
・からしは付けて欲しい

匂いが抑えられているため、納豆好きには物足りないようです。
匂いに敏感な人は匂いを感じ取ってしまう可能性があります。
しかしこの意見はごく一部で見られる口コミでした。

からしを付けて食べたいという人にはやや物足りなさを感じるかもしれません。
製品のタレが蓋に内蔵されているため、構造上からしを付けることが難しい製品です。

やや手間ではありますが家庭のからしを使えば問題は解消されます。

におわなっとうの代替品や類似品を紹介

におわなっとうの代替品となる納豆はあるのでしょうか。
匂いを抑えた納豆、納豆嫌いの食べられる納豆はなかなか販売されていないと思われがちです。

特に「N64菌」の納豆菌を使った納豆は見当たりませんでした。
確認したところ下記がありました。

・‎道南平塚食品株式会社 豆の文志郎  黒豆納豆
・‎道南平塚食品株式会社 黒千石の黒豆納豆(小粒)

順にご紹介します。

道南平塚食品株式会社 豆の文志郎  黒豆納豆

【概要】
・内容量:納豆50g×2パック/タレ5g×2
・主な材料:
・納豆:黒大豆(遺伝子組み換えでない、北海道産)・納豆菌
・タレ:しょうゆ・みりん・食塩・かつお節エキス・昆布エキスなど
・特徴:
・北海道産黒大豆100%使用
・大粒のいわくろ大豆を使用
・ 大豆栽培農家の顔がわかる製品
・黒豆の独特の食感と甘みがポイント

口コミで匂いが控えめという評価のある製品です。
納豆臭さがないため類似品といえる納豆です。

‎道南平塚食品株式会社 黒千石の黒豆納豆(小粒)

【概要】
・内容量:納豆40g×2パック/タレ5g×2(からし付き)
・主な材料:
・納豆:黒大豆(遺伝子組み換えでない、北海道産)・納豆菌
・タレ:しょうゆ・みりん・食塩・かつお節エキス・昆布エキスなど
・特徴:
・北海道産黒大豆100%使用
・納豆になりにくい黒千石大豆を使用

粘りの少ない納豆で匂いも控えめとなっています。
納豆好きの人には物足りなさを感じるかもしれませんが、納豆の特徴が控えめのため、納豆嫌いにはぴったりの製品です。
におわなっとうの代替の類似品として食せます。

まとめ

におわなっとうの販売状況と代替品についてご紹介しました。
メーカーであるミツカンの経営内容や新製品についても触れましたが、いかがだったでしょうか。
2023年5月現在では販売されていない地域のあるにおわなっとうです。
残念ながら購入できない人も多いでしょう。
におわなっとうが好きだった人はぜひ今回ご紹介した類似品を試してみてください。