点字テプラが製造中止の理由はなぜ?代替品は無いのか調査

点字テプラは点字のラベルシールを作成できる機械です。
概要は下記の通りです。

【概要】

・型番PRO SR6700D
・点字の凹凸のあるシールの作成ができる
・点字、目に見える文字両者の印字も可能
・誤って逆さに貼り付けないように、シールに上向きの印が印字される。
・文具メーカー大手キングジムが発売

点字や障がい者関連の社会福祉法人も推奨する機械で、重宝されていました。
音声を読むソフトがあるので、目の不自由な方でもシールが作成できます

しかし、現在は製造中止となっています。
一体なぜでしょうか。
今回は点字テプラの製造中止の理由、代替品があるかご紹介していきます

点字テプラが製造中止の理由はなぜ?

点字テプラの製造中止の理由はわかりません。
調べたところ、廃盤理由はメーカーの公式サイトには記載はありませんでした。
原因として考えられることは下記2点です。

・テプラ離れ
・競合商品に負けた為

順にご紹介します。

テプラ離れ

ペーパレス化が進む現在、仕事でのファイルやフォルダの使用頻度が下がりました
テプラは書類整理で使用することが多いです。
また、後述の通り、パソコンプリンター普及もテプラ離れの原因の1つです。
結果、テプラも使用頻度が減ってしまい、テプラの需要に変化があったと考えられます
キングジムは数々のテプラを生産してきました。
テプラの生産継続について再考した可能性があります。

競合商品に負けた為

点字テプラ(PRO SR6700D)は2005年頃に発売されます。
発売のきっかけの1つはパソコンプリンターを競争相手とし市場で戦おうとした為でした。

競争相手は時代の流れに乗った機械です。
勝ち目がありませんでした。
プリンター普及のために廃盤となった商品はいくつかあります。

1990年代よりパソコンプリンターも同時期に多く販売される様になりました。
プリンターならばシール用紙、写真用紙への印刷もできます。
ほぼ同時期の2000年頃からテプラは販売数が悪くなりました。
そこへ、テプラを点字で打ちたいというニーズがあり、売り上げを挽回すべく世に出したのが点字テプラでした
もちろん、社会で障がい者への偏見をなくす一役となるべく作られた商品でもあります
しかし、市場での競争相手はあくまでもパソコンプリンターでした。
競争の結果は現在の状態に至ります。

点字テプラの代替品や類似品は売ってる?

さて、点字テプラの代替品、または類似品は売っているのでしょうか。
特徴は下記の通りです。

・点字のあるシール
・点字が打てる

上記全てを兼ね備えたものは残念ながらありませんでした。
若干近いものとして下記をあげました。

・新協和 呼出用点字標示板
・わくわく用具ショップオリジナル N632小型点字器6行×32マス

また、目の不自由な方への商品販売サイト、サービス提供企業も合わせご紹介します。
順に説明していきます。

新協和 呼出用点字標示板


【概要】

・点字のある標示版
・両面テープ仕様で貼り付けが簡単

点字が打たれた案内板です。
企業や事務所、お店等で便利に使用できます。
自作ではありませんが、既存の点字案内板があると目に障害のある方の煩わしさが解消されます。

わくわく用具ショップオリジナル N632小型点字器6行×32マス


【概要】

・メモサイズほどの紙に点字を打つ時に便利
・小さく、持ち運びに便利
・テープに打つ場合、適したサイズ
・点字初心者にも作業しやすい

小さめで作業がしやすいです。
動画の様にタックテープに凹凸をつけ、シールを作成することが可能です
シール作成の点では手間はかかりますが、手助けになる商品です。

目の不自由な方への商品販売サイト・サービス企業

目の不自由な方向けに下記サイトで商品が紹介されています。
盲人用販売会社(https://www.normanet.ne.jp/~nichimo/yogu/index.html)

点字の印刷を行う企業もあります。
PAL-STPCK(https://www.pal-stock.co.jp/tenji-service/tenji-sample.html#siru)

是非ご参照ください。

まとめ

点字テプラの製造中止の理由、代替品があるかご紹介して参りました。
いかがだったでしょうか。
メーカーにとって数ある商品のうちの1つであるため、企業の方針で製造中止となってしまいました
手軽に点字シールが作成できるので、残念がる人の声もあります。
全く同じ商品はありませんが、代替品は販売されています。
点字テプラを愛用していた方、ご興味をもった方に、ご紹介した代替品等が参考になれば幸いです。